一人暮らしのための終活ガイド!
老後の不安を取り去る準備とは?
年代に関係なく“おひとりさま”が増えていることに比例するかのように、孤独死をする人も増えてきています。一人暮らしをしている人にとって、孤独死は避けては通れない問題です。
一人暮らしの場合は、万が一のことが起こっても、周りに誰もいない可能性が高く、発見が遅れてしまうことで近隣や家主(大家さん)などに多大な迷惑を掛けてしまう恐れがあります。そのようなときでも、何らかの対応ができるように、一人暮らしならではの終活を行うことが望ましいでしょう。
では、一人暮らしのための終活では、どのようなことを行えばよいのか見て行きましょう。
目次

- 01自分の身の回りを整理する
- 02遺言書を作る
- 03エンディングノートを作る
- 04万が一のときのために備えておくべきこと
- 05孤独死を避けるためにやるべきこと
- 06生前契約を利用する
- 07まとめ
自分の身の回りを整理する
まず、自分の身の回りが、余計なもので溢れかえっていないか、見直してみてください。
服や家電など、日常生活で使うものはもちろんですが、銀行口座やクレジットカード、貴金属や有価証券など、お金や財産に関する部分まで見直して、整理することをおすすめします。ものへの執着を捨てて、なるべく不要なものを減らすことにより、生活がしやすい環境が整うことから心身ともに平穏・快適に過ごしやすくなります。その空間に身を置くために片付けが億劫でも、毎日少しずつ習慣にして続けていけば、限りある面積…いつかは整うはずです。
「余計なものは買わない・捨てる」を心がける
何年も使っていないようなものがあれば、できるだけ捨てるようにしましょう。余計なもので溢れていると遺品整理が大変です。のこされる方の負担が多くなりますし、大切なものや、資産価値のある貴重品まで捨てられてしまう可能性もあります。
思い出や愛着のあるものを無理に捨てる必要はありません。しかし、もったいないからと捨てずにいるものは、この先も使うことはないでしょうし、リサイクルにならないことや誰かに譲る機会も訪れないことになります。
余計なものを少しでも減らし、これ以上無駄なものが増えないように心がけましょう。少しの工夫が、思いのほか生活のストレスを軽減してくれます。
お金や財産もすっきりまとめる
ふだんは気にしていないかもしれませんが、財産は預貯金だけでなく、有価証券などの金融資産や貸付金、保険、貴金属や骨董品など意外といろいろなところにあります。自分が整理しなければ誰かが行う訳ですから、没後のこされた方が財産を管理しやすくなるように、自分にはどこにどれだけの財産があるのか把握して整理をしておくことを終活としておすすめします。
また、いろいろなところに財産が分散していると、管理が大変になるので、使われなくなった銀行口座を解約し預貯金を移し替えるなど、できる部分はまとめるのが望ましいです。
ほかにもクレジットカードは不要なカードを解約し、1~2枚にまとめることで、解約手続きの負担や不正利用の危険性(リスク)を減らすことができます。
遺言書を作る
孤独死をした人の財産は一定期間内に相続人が現れない場合、国庫に入り国のものとなります。財産を相続させたい人がいる場合は、しっかりと遺言書を残しましょう。
なお、遺言書は法的な拘束力のある文書であり、正しく書くことで有効とされます。
自分になにかあったとき、正しく遺言書を書くことが難しくなる可能性があるため、元気なうちに用意しておくことをおすすめします。
エンディングノートを作る
エンディングノートとは、自分に万が一のことがあったときのために、自分の葬儀やお墓などについて希望を書いておくノートです。遺言書のように法的な拘束力はありませんが、遺族に自分の最後の希望を伝える手段として、エンディングノートを作っておきましょう。
また、エンディングノートには、自分の希望だけでなく、財産がどこにどれくらいあるのか、どこになにを保管しているのかなど、自分の身の回りについて、遺族に伝える手段としても利用できます。身の回りを整理する際に、いっしょに作ってみてはいかがでしょうか。
万が一のときのために備えておくべきこと
一人暮らしの終活で大切なことは、万が一のことが起こってもいいように、以下のような備えをしておくことです。
緊急連絡先を知らせる
もしかすると、急に苦しくなってそのまま危ない状態になってしまうことがあるかもしれません。そのような万が一のときのために、親族はもちろんですが、勤め先や友人、マンションやアパートの管理会社、大家さんなどに、緊急連絡先を知らせておくようにしましょう。
緊急ブザーを借りる
一人暮らしをしているとき、急に苦しくなったり、動けなくなったりしたら、自分の力では救急車を呼ぶこともできなくなってしまうかもしれません。そんなときのために、緊急ブザーを携帯していることをおすすめします。
緊急ブザーは、自治体によっては役所の福祉課にて無料で借りることもできますし、費用は多少かかりますが、民間の企業からも借りることができます。
緊急ブザーは、使用するだけで自動的に送信機より警備会社などに通報されます。電話に出ることができなくても、警備員や協力員が自宅まで出動するので、万が一のときも安心です。
孤独死を避けるためにやるべきこと
一人暮らしをしている誰もが、孤独死の危険性(リスク)をかかえています。少しでも、孤独死の可能性を低くするために、孤独死を避けるための対策を講じるようにしましょう。
周りとコミュニケーションをとるようにする
散歩中によく見かける人や、よく行くお店の店員などに挨拶をするようにしたり、趣味を通じて友人を作ったりなど、少しでもいいので積極的に周りとのコミュニケーションをとるようにしたいものです。
おすすめは、自分と同じ環境で生活している人と仲良しのコミュニティを作ることです。一人暮らしの女性なら、同じ一人暮らしの女性とコミュニティを作り、お互いに、なにかあったときに助けることを約束しましょう。
一人暮らしだからこそ、周りと積極的にコミュニケーションをとっていくことが大切なのです。
一人暮らしであることを役所に知らせる
自治体によりますが、役所には福祉課など、一人暮らしの人に対して生活支援のサービスを行っている課があります。そのような課に、一人暮らしであることを知らせておきましょう。
一人暮らしであることを知らせておくことで、積極的に訪問してもらえるようになったり、在宅生活の支援を行ってもらえるようになったりします。
訪問系サービスを利用する
定期的に家に訪問してもらえる訪問系サービスを利用するのもおすすめです。訪問介護や訪問看護はもちろんですが、定期的に食材を届けてくれる宅配サービスなどを利用するのもよいでしょう。
このような訪問系のサービスを利用することで、定期的に誰かしらが家に訪問するようになりますので、自分の異変に気付いてもらいやすくなります。
生前契約を利用する
生きているうちはもちろんですが、死後もさまざまな手続きを請け負う慈善団体やNPO法人があります。このような法人で、生前契約をすることで、死後に葬儀やお墓に入るまでの手続き、財産管理の代行、遺品整理などを任せることができます。
また、生きているうちも、入院時の保証人や、認知症などで判断能力が不十分になったときの後見人、外出時の付き添いなどの生活支援を任せることも可能です。
費用は契約料金と月額料金がかかりますが、生前契約をすることで、一人暮らしの終活もスムーズに進められるようになり、後々の負担をかけることも少なく、安心して最期を迎えることができるようになることでしょう。
生前契約は、一人暮らしの終活をするうえで強い味方となりますので、説明会やカウンセリングなどで、お話だけでも聞いてみて情報収集してみてはいかがでしょうか。
まとめ
一人暮らしのための終活のポイントは、孤独死の危険性(リスク)を減らすことと、いつなにが起こってもいいように備えておくことです。
一人暮らしの場合は、自分が動けなくなってしまったときに、すぐに気付いて助けてくれるような人がそばにいません。だからこそ、元気で動けるうちに身の回りを整理し、終活を進めることが大切です。
終わりよければすべてよし!とも言います。自分の死と向き合い、前向きに残りの人生も、心のこりのないように歩んでいきましょう。

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