段取りの仕方について
事前に確認しておくと良いことをまとめました。少しでも参考になれば幸いです。
目次
最終的な納骨先(お墓)について
納骨先が最終的にどこになりそうか、目途を付けておきましょう。お墓がない場合には、後々検討が必要になりますので、葬儀に予算を掛け過ぎることがないように注意が必要です。
葬儀を行う場所について
どこから送り出すか…?ここは慎重に考えるべきポイントです。場所によって全体の雰囲気や労力に違いがあり費用も変わります。優先したいことにあわせて、適切な葬儀式場を選ぶようにしましょう。下記に5つの式場候補があります。それぞれの利点や注意点を記載しましたので参考にしてください。
自宅・集会所
利用料金イメージ
0円 ~数千円
- 労力
- 家具の移動などを伴いレイアウトの変更などを要する。
- 便利さ
- 限られた部屋数の中で控室などを割り振る必要性がある。
- 気遣い
- 駅からの案内や受付まわりの設えなどを整える必要性がある。
- 雰囲気
- 思い出と共に送れるなど住み慣れた自宅ゆえの温かさがある。
- 費用
- 式場を借りる分の費用が節約できる。
公共斎場
利用料金イメージ
5万円 ~20万円
- 労力
- 式場や受付まわりなどの設えを整える必要性がある。
- 便利さ
- 式場、控室など最低限の部屋数で利便性には期待できない。
- 気遣い
- 自宅や寺院と比べて周囲への気遣いは少なく済む。
- 雰囲気
- 装飾などが簡素であることが多く貸し会議室に近い所もある。
- 費用
- 比較的安価であることが多い
寺院
利用料金イメージ
20万円 ~50万円
- 労力
- 式場の設えや受付まわりなどを一式準備する必要性がある。
- 便利さ
- 空調などに不安があり、季節によっては快適性に欠ける。
- 気遣い
- 場所を借りる最低限のマナーや建物や仏具を守る養生を要する。
- 雰囲気
- 荘厳な雰囲気の中、季節を感じながら送ることができる。
- 費用
- 人数規模にもよるが、それなりに費用が必要。
火葬場の式場
利用料金イメージ
23万円 ~40万円
- 労力
- 自宅や寺院に比べて喪主側の労力は軽減されやすい。
- 便利さ
- 式場、控室、葬儀を行う際に必要な動線が整っている。
- 気遣い
- 同日に複数の葬儀が行われ、周囲への気遣いが必要となりマイクや音楽を流すなどの自由がきかない。
- 雰囲気
- 共用施設のため人の出入りが多く落ち着かない面がある。プライベート感はあまり期待できない。
- 費用
- 専用の利用スペースが少ない割に、それなりに費用が必要。
セレモニーホール
利用料金イメージ
15万円 ~20万円
- 労力
- 専用施設は行き届いているため喪主の労力は軽減されやすい。
- 便利さ
- 個室の安置室、式場、親族・一般・宗教者などの控室や化粧室などが整っていて利用者に優しい。
- 気遣い
- マイクや音楽を流すなどの自由がききプライベートに使用できる空間が広い。
- 雰囲気
- 綺麗で落ち着きのあるモダンな意匠をベースに喪主独自のアレンジも加えられる。
- 費用
- 機能面・利便性・快適性で群を抜いている。利用者の声からもコストパフォーマンスが良いと言える。
人数を予測しましょう
カギを握る参列者の数
参列者の人数によって葬儀費用は大きく異なります。そのため参列者がどれくらいになりそうか、できる限り誤差なく予測することが、とても重要です。故人の関係だけでなく、家族、親族、友人・知人、会社関係など、さまざまな関係性を考慮しましょう。
人数を見積もる際に参考になるのが、携帯電話の登録数や年賀状の枚数などです。ただし、最近では各方面に訃報をお伝えしても予想したより参列者が少なくなる傾向が見受けられます。相手がご高齢の場合、葬儀に出向くことが難しいことがあるのです。
参列者の予想人数によって、式場の広さや付帯設備・料理・返礼品・お礼状の枚数などを設定し、葬儀費用の総額を出すことになります。また、ほぼ正確な人数を把握することが、葬儀を滞りなく進める大事なポイントになるので、慎重に判断しましょう。
なぜ人数を予測する必要があるの?
人数によって必要なものや用意すべき内容が変わってきます。例えば、返礼品や飲食、移動用の車両、火葬中の控室などです。少人数(目安10名未満)などでは、御礼状や飲食接待を省略する場合もあります。ただ、この場合には個別対応が必要になることと、気心知れた間柄であることが前提として必要です。
10名を超える時には少量でも一通りを用意して礼を逸しないように心がけ、偲ぶ時間をつなぐ飲食についても適量を準備されることをおすすめします。理由としましては、普段会えないご親戚やお孫さんなどが集まっての昔話など、機を通して「生」の原点に立ち返り、自身を見つめ直す大切な時間となることが見受けられるためです。特に必要ないと言う場合には省略いたします。
もしもの時のお帰り先を決めておきましょう。
葬儀の日程まで自宅でお守りするか、火葬場やセレモニーホールなどに預かってもらうかの選択が先々に求められます。安置する場所による違いを理解した上で選択し、心のこりが起きないようにしましょう。
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ご自宅
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火葬場の安置所
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セレモニーホール
葬儀の日程まで自宅でお守りするか、火葬場やセレモニーホールなどにお預けするかの選択が先々に求められます。①②③それぞれで、ご安置の形態や必要な費用が変わります。また、斎場によっては予約が数日先まで慢性的に埋まっておりますので、時期にもよりますが葬儀の日まで2~7日程度、日延べすることが想定されます。火葬炉は時間帯を問わなければ即日~2日程度で空がでますので、日程の合う式場を利用すれば日延べは解消できます。
ご安置先の違いによる利点と注意点
ご自宅

距離が近い状態を保つことができる
・ご近所の弔問者の対応
・日延べする場合の日常生活への影響
火葬場の安置所

葬儀の日まで預かってくれる
・費用(一日3千円~1万円)
・雰囲気、面会制限など
下記規定や制限があります
- 棺に納めた状態のみの受入れ
- 他様とスペースが共有(冷蔵庫または鉄柵)
- 防火管理上、お線香などがあげられない
- 面会時間が限られる
- 親族やご近所の方の面会がおすすめできない
(多くの棺が並び、ご案内するのがしのびない印象)
セレモニーホール

安置室が個室で冷蔵設備も付いている
・費用(1日3万円~)
セレモニーホールにご安置するメリット
- デリケートな時間が大切に過ごせる。
- 棺に納めずに保冷ができる。(ドライアイス費用が軽減)
- お線香などをあげられ、きちんとお参りすることができる。
- 個室で24時間面会ができる。遅れてくる兄弟親戚などにも対応しやすい。(管理者が24時間いて、ご親せきなどがいつ見えても対応してくれる)
上記の特徴をふまえ、もしもの時にどちらにご安置するかを心づもりしておくと慌てずに済みます。ご自宅の場合には、お寝かせする布団・シーツ・枕なども確認が必要です。多くは、普段お使いのお布団に白いシーツをかける準備をされます。最近では、ベッドにお寝かせする場合も見受けられます。お参り道具などは、葬儀スタッフが準備いたしますのでご安心ください。
写真について
意外にあわてることが多いのが写真です。その人らしい表情のものをいくつか選んでおきましょう。写真が見当たらない時には、ご用意されておくことをおすすめいたします。
印鑑について
火葬許可証を取得する際に役所に死亡届を提出します。葬儀スタッフが申請手続きを代行できますので、届出人様の印鑑をご用意ください。
※銀行印などに使用していない三文判など。(浸透印、シャチハタ不可)